わたしの王子サマ
目を開けるとそこにはいるはずのない健吾の姿。






「覚えててくれたんだ?」





健吾はそう言ってベッドの端に座る。





「な、んで…」





熱のせいもあるけど思わぬ健吾の登場にびっくりしすぎて体が動かない。






「お前に会うために脱獄した。」




脱獄?私に会うためにって、なんで?
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