わたしの王子サマ
おびえる私におかまいなしに喋る健吾。








「俺がどんな気持ちでいたかわかるか?仲間に裏切られて、お前にも裏切られて、あげくムショにぶちこまれた俺の気持ちが。」





「や、やだ……」






怖さで涙があふれ出てくる。








「お前は呉城と付き合って幸せそうだしよぉ。俺の人生踏んだり蹴ったりだわ。」






「やめて……」





健吾の目は今まで見た中で1番冷たかった。
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