わたしの王子サマ
健吾は毎晩”白夜”のなわばりにいる人を見つけては殴る。それがたとて中学生であっても。女の人だったらマワされる。









たまに警察が来ると返ってくる時は早い。そしてイラだちを隠せない健吾はあたしに暴力をふるう。最初は耐えれたけど今ではもう無理。いつも健吾のご機嫌をうかがって生活している。











服を着て髪を整える。今日は学校に行く気がしないから休む。










何度もここを抜けだそうとした。でも部屋の前には見張りがいる。一度、ジュースがほしい。と言って取りに行ってもらってる間に抜け出したことはあったけど運悪く健吾が帰ってきたから連れ戻されてまた暴力。









昔は健吾はすごく優しかった。だから最初の頃は昔の健吾に戻ってくれるんじゃないか、って期待してた。でももう無理だということをその時悟った。
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