わたしの王子サマ
「ねぇ、ユウタ。」






「なんですか?」






部屋の前にいる人に話しかける。







”白夜”の人達もあたしが逃げ出したいと思ってることは知ってる。でも健吾が怖いから誰も何もできない。しようとしない。








だからあたしのわがままで毎日見張りの人が変わる人達を部屋に入れて他愛のない話をする。健吾が学校から帰ってくるまでの間。








健吾が帰ってくればテレビを見たり雑誌を読んだりする。







今日はユウタが見張りだからユウタと喋る。
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