プロミスエンド
「タイムリーだねぇ」

「これは行き過ぎでしょ。向こうは政略婚約みたいなものだし、あんたたちは」

政略といかないまでも、近いものはあると思う。

「亜悟くんは私に罪悪感があるの」

だって聞いちゃったんだもの。

「忙しいとかってのは建前で、亜悟くんが罪悪感なしで私と付き合って欲しいって思って」

本人にそんなこと絶対言わないけどね。

「あげは」

「約束って束縛の親戚みたいなものじゃない。最初はうれしかったけど、亜悟くんの自由を奪ってるような気がして…」

成人式は良いタイミングだと思った。

亜悟くんが先生になっても私と一緒にいてくれたら話そうって思ってる。
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