プロミスエンド
涙を拭いながら、家に帰った。

目が赤いのは何とかごまかそうと思って、

出来るだけ明るく中に入った。

「ただいま」

「あげは、お帰りなさい」

リビングで先生は複雑な顔をして私を見つめていた。

そして目に入った二つの背中。

後ろ姿に昔の記憶が蘇る。

後ろ姿しか覚えていない両親。

少しだけ通った保育園で親の顔をかけと言われたけど、分からなく背中を書いて保育園の先生に困った顔をさせた。
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