プロミスエンド
「今更、そんなの無理に決まってる」

どんなに泣いても

叫んでも

二人とも何もしてくれなかった。

「老後の心配でもしてるの?それならヘルパーでも雇えば良い」

「あげは、違うの。私たちはあなたに償いたいの」

風邪を引いた私に湯たんぽとカイロだけを置いて仕事に行った母親。

「あげは、父さんたちにチャンスをくれ」

一度も抱きしめられたことも、名前すらも呼ばれた記憶のない父親。

「あなたたちは私に何て言ったか覚えてる?」

人として、

否定されたことがある。
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