プロミスエンド
望みのないことにすがるのは止めろと言った。

「…っ」

山神が息を飲んだのが分かった。

「鮎川のバカ…」



山神が行って、一人あげはを待った。

山神は誤解している。

オレは綺麗な人間じゃない。

あげはを引き留めるために必死なんだ。

あげはが感じているオレへの引け目を利用している。

一日一つの約束を休みたいと言ったのは、オレを自由にしたいというあいつの優しさだ。

けど、それすらオレは利用する。
あげはは物事にたいする執着が足りないのは分かっている。
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