プロミスエンド
「亜悟くんと私が別れたら、亜悟くんがあなたを好きになってくれるの?」

山神さんの顔が氷ついた。

一番、言われたくなかったこと。

知りたくなかったこと。

「どうなの?おしえて?」

答えられるわけないよね。

「話しは終わりね。どいて、時間がないの」

私は山神さんをどけて中に入った。

「ケータイを取り出して、星良に電話をかけた…」


亜悟くん、君に贈り物があるの。

さよならをあげる。

高校の時とは違うよ。

嫌いになったとかじゃない。

亜悟くんに嫌われる前に、綺麗なままの私で記憶に残りたい。
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