プロミスエンド
「オレは一つのことに夢中になる癖がある。愛里香(えりか)とのこともそうだ。そっちに夢中になってお前を蔑ろにしてた」

うん。だからお休みした方が良いって。

私は多分、分かっていても責めるかもしれない。

亜悟くんは悪くないのに。

「だからなオレは考えた。お前が不安がらないように、オレはお前のもんだって大声だして言えるように、どうすれば良いかって」

亜悟くんは私の左手を取ると、薬指にシンプルなシルバーのリングをはめた。

「結婚しよう。オレが教師になるのを待ってらんねぇ。今すぐ結婚しよう」

「はい?」
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