プロミスエンド
「そうかプロポーズ受けてくれるか!」

「いやいや、その『はい』じゃなくて?聞き返したんですけど」

「結婚しようって言ったんだ。そしたら余計な不安は一つぐらいは消えるだろ。安心しろオレが婿養子に入る。結婚式は卒業してからだけど必ずやろう。ウエディングドレス着たいだろ」

私の答えるまでに話しはどんどん進んで行く。

「あの!亜悟くん!待ってよ」

「あ?」

「返事まだなんですけど!」

「あ…。ダメか?」

子犬の様な目で見つめられた。

どうしよう。

この捨てられて段ボールに入れられて拾われるのを待っている子犬みたいな顔に弱い。
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