プロミスエンド
「どうしたの?」

「久賀はお前を狙ってんだよ。油断してた」

「そんなわけないじゃん。星良は女の子だよ」

「まだ色んなもんついたままだろうが」

「ついてるけど星良は女の子。お母さんなの」

「お母さんに男が勝てる訳ねぇだろ。早くよこせ」

「だめ!」

そんなやり取りを続けてると、

「あら仲が良いこと」

星良が帰って来た。

「お帰り」

「はい、ただいま。やだ、あげはお茶もださないで」

完全にお母さんの言い回しかただ。

「あげは帰るぞ。久賀世話になったな。鍵サンキューな、あげはも出せ」

「あげははそのまま持ってなさいよ。実家があった方が良いでしょ」

「ねぇ」

「ねぇって何だ!」
< 53 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop