あなたに会いに来ました


甘味処に着くと適当な席に座ると
店員がお茶を持ってやって来た

「いらっしゃい何にしはる??」

「じゃあ、まずお団子15皿と桜餅10個で」

「ちょっと待っててなぁ」

誠は沖田の注文の量に
驚愕していた

「ちょ、沖田さんそんなに食べるんですか!?」

「え??まだ入りますよ??」

(その細い体のどこに入るんだ
私の肉分けてやろうか)

「世の中って不公平だ...グスッ」

誠がよく分からないことを言い出したが
沖田は気にせず
運ばれてきたお団子を頬張っていた


「誠さんも食べますか??」

沖田が笑顔でお団子を差し出すので
誠は思わず受け取ってしまった

(うぅ...また太る)

誠は太くはないむしろ細いほうだが
本人は自分は太いと思い込んでいた

たくさんあった甘味が消え
沖田が再び注文をしていた
誠はさっきの量を見ただけで
胸焼けしてきていたのに
さらに注文をしている
沖田を見て若干引いた


そして運ばれてきたものを頬張りながら

「誠さん食べますか??」

と聞いてきたが
さすがに誠もこれは断った
沖田が満足するまで
付き合った誠は
胸焼けを我慢しながら店を出た

(二度と沖田さんとは甘味処行かない)


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