=キング of ビースト= 2
だからこそ
「2人で暮らしなよ。」
2人とも幸せになって欲しいー‥。
「なら、由莉も一緒に行けばいいじゃない。」
お母さん眉を寄せて私に言った。
「大丈夫。私はバイトしてこっちに残るから。」
「そういうことじゃなくて!!」
「莉菜」
必死になっているお母さんを止めたのはお父さんだった。
「…有志。」
「気持ちは嬉しいけどまだ由莉は高校生だ
親に甘えていいんだよ。」
「ねぇ、お父さん。高校生って子供かな?
お父さんが思ってるほど私はいつまでも子供じゃないんだよ。」