=キング of ビースト= 2
「でも、その中の1人航‐コウ‐が袋叩きにあって、連れ去られた。
…敵対されているチームに。」
苦しそうな表情の凛は休む事なく話を続ける。
「情けない話だが、連れ去ったチームがどこかもわからなかった、航が帰ってくるまでは。
帰ってきた航は
薬漬けだったっ…!!!」
「っっ!!」
「あいつ等にっ…無理やり薬打たされて…っ
航っ…は、狂った!!」
静まり返る部屋には何一つ音がしない。
「尋常じゃない量を打たされたみたいでっ…幻覚ヤバくて、っ自分で
―――死をえらんだんだっ」
凛の目から、一粒の雫が流れた。