=キング of ビースト= 2
「…でもこれはあくまでも私の予想が当たってたらの話。
もしかしたら、ただ気を失ってるだけかもしれないでしょ?
…でも、ただ気を失ってるだけの確率は低いけどね。」
「…わりぃ。一人にさせて下さい―…。」
夜琉が由莉の顔を見ながら呟くと、広未は静かに部屋にを出て行った。
残された部屋には由莉と夜琉だけ。
夜琉は由莉が寝ているベッドに腰掛ける。
由莉の額に手を伸ばし軽く触れる。
「由莉-ーー…。」
小さく呟くと、由莉の唇にそっと自分の唇を重ねた。