=キング of ビースト= 2




苦痛に満ちた表情をする夜琉は、必死に現実を受け入れようとしていた。





病院に連れて行った方がいいかもしれないー…


だけど病院に行ったら会える時間が決まってくる。


広未はできる限り一緒にいる方が一番いい解決方だと言った。



自分のマンションに連れていこうかとも考えているが、1つ問題点がある。


由莉の両親だ。


一緒に住む事を了承してくれたが、あと10日先の話で。


今日はそろそろ帰さないといけない。




夜琉は携帯を握り、芯に連絡を入れた。


「…―向かえに来い。」


そうすると携帯をポケットに突っ込み、由莉の額にキスを落とすと立ち上がった。


由莉を連れて行く気はないらしい。


< 152 / 384 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop