=キング of ビースト= 2
そこには静まり返りピリピリした雰囲気が漂っていた。
「座れ。」
珍しく璃玖が命令をする。
すると、凛の胸ぐらを掴んでいた紅雨は手を離しソファーに腰掛ける。
「凛も。」
璃玖が静かに言う。凛は璃玖の方を見ようともせず、座る。
そして、この場にいる全員が腰掛けると広未は由莉の容態を話したー…
「…っ!!・・・はっ!!結局俺はっ!!
何一つ守れなかったのかよっ!!」
話を終えた後の幹部部屋の空気は重く、凛の自虐的な声だけが響く。