=キング of ビースト= 2

無色

‐由莉の意識がないので観客視点‐



あれから7日がたったー…


何もない、つまらない日々。
色のない日常ー…



由莉さんわ夜琉のマンションに居るが相変わらず目を開けない。




夜琉もほとんど倉庫にいかずマンションにこもっているー…。














「由莉ー…。」


マンションにわ夜琉のかすれた甘い声が小さく響く。


1日に一回、広未わ夜琉のマンションに来て、由莉に点滴をする。


口から栄養がとれないから点滴で栄養をとらせるのだ。




広未が点滴をするたびに、夜琉の顔からわ表情が失われていく。


そして、広未がきて点滴が終わるまでの3時間ほど夜琉わマンションをでる。



倉庫にほんの少し顔を出したあと、喧嘩に明け暮れていた。




そして、今日も広未と入れ違いで部屋を出た夜琉。


広未わ意識のない由莉に呟く。


「由莉ちゃんー…


やっぱり那龍わ、
夜琉わー…


由莉ちゃんがいないとダメみたい…」


返事の返ってくる気配わない。

「特に夜琉わ限界かもねー…


全然寝てないみたいだし、
食事もほとんど取ってないのー…。


それに話しかけても、反応しないし、笑わなくなったー…


喧嘩ばかりしてるし、そろそろ由莉ちゃんが目開けないとヤバいかも…。」



< 176 / 384 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop