=キング of ビースト= 2
そのまま上に上がろとする夜琉の正面に
「夜琉さん、少しいいですか?」
颯が立ちふさがる。
夜琉わ鋭い眼光で颯を射るように睨む。
夜琉ー…、総長の前に立ちふさがるなんて事わあってわならない。
だが颯わ痛いぐらいの視線を気にする事わなく、夜琉の目を見て言ったー…
「一週間がたちました…。」
「…。」
「由莉さんわどう、ですか?」
「…。」
夜琉の瞳の奥が微かに揺れる。
「…教えて頂けませんか?」
口を開こうとしない夜琉に再度問いかける颯。
「…どけ。」
強くヒシヒシと感じる夜琉からの視線わ酷く冷たかった。
答える気わないらしい。
「…。」
颯わ夜琉を探るように見ると頭を下げ、道を開けた。
2階に上がっていった夜琉の背中を見つめながら、
(由莉さんの容態わ変わらず…か。)
颯わしっかり由莉の容態を得ていた。