=キング of ビースト= 2




―――――


夜琉わ二階に上がると幹部部屋のドアを開ける。


幹部部屋にいた璃玖わ小さく

夜琉ー…

と呟いた。



日に日に夜琉わ精気を失っていく。精気を失っていく夜琉わ無になっていくー…。



見ていて痛々しく、



遠い存在になっていくー…






総長用のソファーに腰掛け、タバコに火を付ける夜琉に弘樹が言った。



「まだ、潰れるなよーー…。」

「…。」


「…今お前が潰れると、由莉もきっと潰れるー…。」


話を聞いているかも分からない夜琉に、弘樹わ続けた。



「悔しいけど…今、由莉をつなぎ止めているのわお前だ。」


端から見ても分かるぐらい信頼し合っている2人。

2人で一つのように


2人揃って輝きを放つ魂ー…


1人が潰れれば


うまく輝けない光ー…



再び輝きたいのなら、


「…自覚しろー…。」



「…。」


「…由莉にとって夜琉わ居なくてわならない存在。



そこを自覚して、行動しろー…」



弘樹の言う事わ正しい…。



< 180 / 384 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop