=キング of ビースト= 2
お兄ちゃんわっ…
私の所為で、っ死んだのに…っ
どうして、私わあの時
直ぐに救急車を呼べなかったー…?
どうしてっ…
私わ…っ!!
逃げたの…っ!!
今になって、後悔しても遅いのに…っ
次々と溢れてくる涙を拭える手わ、動かない。
お兄ちゃんー…
私がそう思った刹那
暖かく柔らかい優しい手が…
私の頬に垂れる涙を拭ってくれたような気がしたー…。
この手が、
私の暗闇から、
束縛している過去から、
救ってくれる気がしたー…。
私のどす黒い
夢
から、引っ張りだしてくれる
道
筋を作ってくれたような気がしたー…。