=キング of ビースト= 2




「…。」


俺が何も言わずに有志さんを見ると、


「昔から、2人の時わタメ語だっただろーが。」


「…。」


「…芯も、まだまだ子供だな。俺の挑発にのるんじゃねぇよ。」


何も答えない俺が、少しキレている事を知って言っているのだろう。


相変わらずの観察力と、人の真意を見抜く力わ一級品。



やっぱり、適わないー…。



「…ほら、早く機嫌直せ。」


そして、この毒舌っぷりも一級品。


結局、俺わ有志さんの手の中で踊らされて


「―…うるせぇ。」


負けてしまう。


「フッ、それでいいんだよ。」

「…ちっ!!!」


タメ語を使わせられた俺わ、さらにイライラしてくる。


―…不本意だ。


タメ語なんて使いたくなかったのに、結局わ怒りに任せて言ってしまう。



それを知ってて言ってくる有志にもイライラするし、挑発されてるって分かってる癖に挑発にのってしまう自分にもイライラする。




「…だからガキだって言ってるんだよ。」



さらに俺の心の中を読む有志にイラッとね。



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