=キング of ビースト= 2




「…」


「…」


「…」


重たい空気がリビングを漂う中、先に口を開いたのわ有志だった。



「無理、だー…。」


「…」


「…いくら由莉の為だと思っても、無理だ。」


「…。」


「…今回わ、自分の為に日本に残る。」


「…え?」


「由莉の笑った顔を一分一秒でも早く見たいんだ。」


「…。」


「…少しでも早く見たいから、グアムに行くのわ引き伸ばす。」


強く言い切った有志にわ強い決意がこもっていて。



でも芯もそう簡単に引かない。


「俺も、早く夜琉さんと由莉さんの笑った顔を見たいです。


気持ちわよく分かります。


でも、」




言葉を切った芯わ真っ直ぐに有志を見た。





「…ー2人が、心から笑った顔じゃないと意味がないー‥っ。」




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