=キング of ビースト= 2




有志の顔にわ、スッと上がった口角があった。



「…ーお前、上手くなったな。」


「…は?」


芯わ、有志の突然の変化に戸惑う。


「人を納得させて、自分の思った通りにさせるー…。」


「はぁ?」


有志わ口元に作った笑みを一瞬で消す。


「グアムに、行くー…。」



「…。」



グアムに行く。



と言ったのわ有志も、由莉の心から笑った顔が見たいのだー…


きっと自分が日本に残ったら、由莉わ負い目を感じるだろう。


そしたら、由莉わ心から笑ってわくれないー…。



由莉わそういう人間だと、芯も有志も分かっているのだ。



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