=キング of ビースト= 2





由莉が倒れて、荒れる夜琉を止めることができる人わ居なくて。


由莉の存在の大きさを感じると共に、自分の不甲斐なさを実感させられたー…





いつものように、煙草を一本吸い終わった夜琉わソファーを立つが、立った目の先にわ璃玖がいて。



「夜琉…。」


「…。」


「…頼むから、しっかりしてくれ。」


「…。」


「せめて、飯ぐらい食え。


…ー頼むから、これ以上心配させんなよーー…」


苦痛に満ちた目わ揺れ動いていた。


そんな璃玖を見ても夜琉に変化わなくて、璃玖の直ぐ隣をスッと歩いて一階に降りようとした時、璃玖の手の甲と夜琉の手の甲わ微かに触れた。


夜琉わ気にすることなく階段を降りていったが、璃玖わ夜琉と微かに触れた手を見て呟いた。


「…めろ。」


「え…?」


紅雨が反応するが、あまりにも小さな呟きで聞き取れなかったようだ。すると璃玖わ焦っていて。


「止めろ!!」


「え!?」


「夜琉を今すぐ止めにいけ!!」

取り乱していた。



< 245 / 384 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop