=キング of ビースト= 2
由莉が倒れて、荒れる夜琉を止めることができる人わ居なくて。
由莉の存在の大きさを感じると共に、自分の不甲斐なさを実感させられたー…
いつものように、煙草を一本吸い終わった夜琉わソファーを立つが、立った目の先にわ璃玖がいて。
「夜琉…。」
「…。」
「…頼むから、しっかりしてくれ。」
「…。」
「せめて、飯ぐらい食え。
…ー頼むから、これ以上心配させんなよーー…」
苦痛に満ちた目わ揺れ動いていた。
そんな璃玖を見ても夜琉に変化わなくて、璃玖の直ぐ隣をスッと歩いて一階に降りようとした時、璃玖の手の甲と夜琉の手の甲わ微かに触れた。
夜琉わ気にすることなく階段を降りていったが、璃玖わ夜琉と微かに触れた手を見て呟いた。
「…めろ。」
「え…?」
紅雨が反応するが、あまりにも小さな呟きで聞き取れなかったようだ。すると璃玖わ焦っていて。
「止めろ!!」
「え!?」
「夜琉を今すぐ止めにいけ!!」
取り乱していた。