=キング of ビースト= 2




「早くっ…!!」


めったに取り乱さない璃玖だけが、冷静さを失っていて。


「璃玖っ…!!落ち着け。理由を説明しろ!!」


弘樹がなだめた。



「夜琉の手が触れた時、あいつ手が熱った…!!熱過ぎだった!!!」


「え?」


「微かに触れただけなのに、熱いって分かるぐらい熱があるんだよ!!」


「っ…!!」


「あいつこの後いつも街で暴れてるだろーが。まじでヤバい。早く探せ!!」


そう言う璃玖わ夜琉の事を心配していた。


すぐに出て行った弘樹わ階段を下りて広間に行くが、そこに夜琉の姿わもちろん、夜琉のバイクも無くなっていた。



急いで幹部部屋に上がると


「璃玖、もう倉庫に夜琉わいねぇ!!」


と璃玖に言った。


「紅雨!!下にいる那龍の面子で全員で夜琉を今すぐ追いにいけ!!」


「分かった!!」


「弘樹、傘下全部に連絡入れろっ!!知覧を倉庫の見張りにさせて、狼羽と縁狼で夜琉を探せっ…!!」


「ああー…っ」



冷静さを取り戻しつつある璃玖わ指示を的確に出した。


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