=キング of ビースト= 2
薄暗く湿っぽい路地裏の片隅に夜琉わいて
「らぁぁぁあっ!!」
ケンカをしていた。
高熱があるにも関わらず圧倒的な強さ。
鋭い蹴りを相手にいれる。
「ぐっっ!!!」
だけどやっぱり高熱があるため、いつもわ全く汗をかかない夜琉の額にわうっすらと汗がにじむ。
夜琉自身、熱があることわ自覚しているのだが、由莉が目を覚まさない不安と何も出来ない自分の不甲斐なさ、行き場のない辛い思いをケンカをする事によって抑えている為に
ケンカをしないということが出来なくなっていた。
普段の夜琉でわ熱が出ていても、そこら辺の下っ端だったら余裕なのだが…。
熱がかなりある上に、ここ数日の生活に無理があった。
寝てない上に、ろくにご飯も食べていないのだ。
頭でわ大丈夫だと思ってたとしても、身体的にわ限界がきていた。