=キング of ビースト= 2
「まじあいつ許さねぇ…!!」
倒れている仲間に目を向ける事なく帰ろうとするが、
激痛と闘う夜琉を見つけ、一瞬ワケが分からないといった顔をするが
「いいものみっーけ♪」
すぐに汚い笑みを作った。
片膝をついている夜琉の前にきて視線を合わせる為にしゃがんだ下っ端。
「あっれー?頭いたいのー?」
満面の笑みを浮かべ夜琉に蔑むような口調で話しかける。
だが、相手わ那龍総長一筋縄でわいかない。
あまりにも鋭い視線。冷めすぎている目で睨まれた下っ端わかつてない恐怖を感じ、
「なっ…!!」
震える情けない声を出す。
体が言うことを聞かなくても、今の夜琉わ冷めた睨みで人を怯えさせる。
由莉のいない世界にいる夜琉わ、人を簡単に殺しそうな程
この世の全てを
どうでもいいー…
と否定していた。