=キング of ビースト= 2
立ち上がって後ずさりをした下っ端わ本当に一瞬で
「う゛っ…!!」
倒れた。
動かない体を無理に動かした夜琉わ立ち上がるのと同時にながい足を横に振り、
『バキッ』
肩に蹴りをいれ、肩が外れた下っ端わそのまま壁に頭を打ち倒れたのだ。
「…ーっ」
壁に寄りかかり、ゆっくりと路地裏を出ようと足を動かした夜琉。
だが路地裏を出る前に地面に座りこんだ夜琉わ、引かない頭痛と熱に
「…。」
意識を手放したーー…。
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「南月、まだ見つからないか!?」
繁華街を探し回る狼羽と縁狼。
だが、なかなか見つからない事に焦りを感じ始めていたー…
「直也やんけ、こっちわまだや直也んとこ縁狼わどうや?」
「っまだだ!!」
「…急がんとヤバいー…っ」
「~~っそうだな。」
南月と直也が繁華街の外れで合流し、
『全力で捜せっ!!』
さらに、範囲を広げて捜索を始めた。