=キング of ビースト= 2
芯わ夜琉を車に乗せると自分も乗り込み、車を出した。
「何で…っ!!」
宙に浮いた手を力無く下げる。
「何で…っ!。…ー何で夜琉わ俺達を頼らない…‥っ!!」
璃玖の悲痛な声に顔を歪めた南月と弘樹。
「…なぁ、璃玖。」
「…何?」
「俺達、頼りねぇのかな?」
「知らない。」
弘樹と璃玖の会話に南月が入ろうとした時、奥から声が聞こえてきて
「違いますよ。」
2人の言葉を否定した。
「ああ、侑に颯か。夜琉を見つけてくれてありがとう。」
「「当たり前の事です。」」
「当たり前、ね。」
寂しそうに言った璃玖の頭にわさっきの夜琉が映し出されていた。
「璃玖さん、俺わ夜琉さんわ璃玖さんや弘樹さん、紅雨さんをはじめ狼那連合の皆さんを頼りにしていると思います。」
と静かに颯わ語り出した。