=キング of ビースト= 2




那龍の面子がいるから、那龍わ成り立つ訳だし、


どんな奴でも、同じ命を持っているから


大切にするな、と言われる方が無理だ。




仲間だから、共に笑いあったり、ケンカしたりする。



だからこそ、自然に相手の事を思いやる事が出来るんだー…。



「璃玖さん。」


「何、直也?」


「ただ、颯と侑が片付けた下っ端わ、夜琉さんが倒れた事を知ってるかも知れないです。」



「それわ、大丈夫。ちゃんと後で脅しとくから。」




「分かりました。」


「直也に南月、」


「はい。」
「どないしたん?」


「今日わ夜遅くに急に呼び出して悪かったね。でも、夜琉を探してくれてありがとう。」


「…。」
「気にせんといて。」



「由莉ちゃんが倒れから、夜琉が倒れる今まで…本当に怖かったんだー…。」



俺わ静かに、本音を話した。


「2人とも、遠くに行く気がして、もう二度と会えないかもしれないと思ったら怖かった。」

「「…。」」


「でも、それよりも怖かった、夜琉わ、俺達に頼って来なかったから



俺達わ必要のない存在だと思われる事が、何よりも怖かったー…」



「「…。」」


南月も直也も、弘樹も颯も侑も

俺の話を静か聞いていたー…




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