=キング of ビースト= 2




「馬鹿、と思われるかも知れないー…



でも、馬鹿と言われてもいいー…



夜琉わ、俺に取っての光なんだー…」



そう、夜琉わ俺の光ー…
俺に取って、夜琉わ誰にも変える事の出来ない人。



「夜琉わ頭もキレるし、心身共に強いー…



だけど、本当わ誰よりも脆いー…


隠してるだけで、本当わ脆いー…


触ったら直ぐに壊れてしまいそうな程、不完全な人間だ-‥」


「脆いー…?」



直也が静かに言った。



「何でも完璧にこなすから、脆くなるー…」



「「…。」」


「完璧にこなせるから、人を頼らないし、頼れないー…


だから、壊れやすくなるー…」


俺が、夜空を見上げて言った瞬間視界にみんなの


ハッ、とした表現が浮かんでいた。


「人間わ誰かしらに、頼らないと生きていけないんだ。」


「「…。」」



< 273 / 384 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop