=キング of ビースト= 2
「馬鹿、と思われるかも知れないー…
でも、馬鹿と言われてもいいー…
夜琉わ、俺に取っての光なんだー…」
そう、夜琉わ俺の光ー…
俺に取って、夜琉わ誰にも変える事の出来ない人。
「夜琉わ頭もキレるし、心身共に強いー…
だけど、本当わ誰よりも脆いー…
隠してるだけで、本当わ脆いー…
触ったら直ぐに壊れてしまいそうな程、不完全な人間だ-‥」
「脆いー…?」
直也が静かに言った。
「何でも完璧にこなすから、脆くなるー…」
「「…。」」
「完璧にこなせるから、人を頼らないし、頼れないー…
だから、壊れやすくなるー…」
俺が、夜空を見上げて言った瞬間視界にみんなの
ハッ、とした表現が浮かんでいた。
「人間わ誰かしらに、頼らないと生きていけないんだ。」
「「…。」」