=キング of ビースト= 2



「最近、怖くてたまらないのー…」


震える呟くような声で訴えかければ、


「どうした?」


優しく声がふってくる。
広未にとってこの声わ精神安定剤見たいの用なもの。


「2人を見ていると、痛々しくて。2人がお互いを強く想う気持ちが怖いー…」


「…。」


「片方が傷つけば、片方も傷つき、片方がいなくなれば、片方もいなくなるー…


2人で同じ運命をたどる事わ素晴らしい事。


だけど、2人が強く想い合うせいで2人とも居なくなるような事になりそうで、怖いー…」


「…―ああ。」


「だけど、それぞれ違う人生を持っている。なのに、2人一緒に未来を失う事になればそれわ運命なのかな?」


「…。」


「…―ただの、『道連れ』じゃないー…‥?」


顔を手で覆い、今の自分の気持ちをぶちまけた広未。


医者である広未わ、1人でも多くの人生を守っていきたいと思う強く願っているのだ。


そんな広未の腰に手を回し


「共に生きようとするなら、道連れということになるのかもしれないー…。


だけど、人間わ1人よりも2人の方が輝く未来になると思っているから、例え『道連れ』という事になると分かっていても



共に生きよる事を願うんじゃねぇの?」


と、力強く言った。



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