=キング of ビースト= 2
「何があったかわ知らない。」
「…うん。」
「…けど由莉わ自分で乗り越えたんだ。志音の死、をー‥。」
「…そっかあ。由莉わ強いんだもんね。」
「ああ…」
「…しかも、由莉にわ夜琉がいる。私に有志がいたように…。」
「フッ…ああ。」
「由莉わ私と有志の子だものね♪最強よっ!!」
「フッ。」
「なら行きましょう、グアムに。」
グアム行きのアナウンスが流れ搭乗を促す。
2人わ手を取り、ゆっくりとした足取りで前に進んで行った。
「由莉、大きな壁を乗り越えて戻って来いー‥
その時わ一緒に考えてやるよー…
フッ…お前らの結婚式の段取りー…」
空を見上げ、口角を上にあげている有志に
「なぁにカッコつけてんのよ!!結婚式の段取りなんて私がグアムにいる間に勝手に決めるわよっ!!」
「はぁ…勝手にしろ。」
「ふふっ♪やっぱり結婚式わジューンブライドよねぇ♪」
「…ハァ。」
青く澄んだ空。
2人わ希望と共に日本を去った。