=キング of ビースト= 2



夜琉に会えない事があまりにも辛くて。


夜琉に会いにいく為の自分の足わいうことを聞かなくて。


立てない足と夜琉のいない現実に、気が狂いそうなほど苦しくて哀しかったー…。


そして脳裏をよぎる光景わ血にまみれ横たわる兄、志音ー…


大切な人を失う


それが、私の兄と夜琉をダブらせていて。


「ッハぁ…い、や…。」


生理的な涙が溢れ呼吸が浅くなる。


フラッシュバックが次々と起こり、狂った瞳が兄を刺した時


「…ぅあっ…いやぁぁぁあっ!!」


もう無理だと感じたー…



怖くて怖くて怖いー‥

また大切な人を失うぐらいだったら、自分が死にたいー‥


会いたい会いたい会えないっ…

大切な夜琉に会えないぐらいだったら死にたいー‥



生理的な涙と共に溢れてくる醜い感情ー…


お兄ちゃんが守った命を要らないと、お兄ちゃんの死を無駄にするような事を思う醜い感情ー…


それでもそれほど夜琉のいない生活にわ耐えられないと、感じた。


「…は、ぁー…っ」


空気が肺に入らなくなる程、浅くなる呼吸。
夜琉がいない世界にいないといけないかも知れない辛い現実に、本能的に再び深い眠りにつこうとした刹那。



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