=キング of ビースト= 2




それから直ぐにマンションを出た2人。


マンションにわ由莉と夜琉しかいない状況になったー‥


白いベッドに横になっていた夜琉わ浅い眠りについていた。


由莉が倒れてからずっと2、3時間しか寝れていない夜琉の貴重な睡眠時間だったー‥


だが、突然目をカッと見開き荒く息をついた。

「っ、ハァ…」


クーラーのきいた部屋で冷や汗が背中をつたう。


手を額に持っていき気を落ち着かせる夜琉わ夢を見ていた。



ーーーーーーー


血まみれになった人が倒れていて、その近くにまだ少し幼い顔が残る由莉が立っていて。


その由莉の瞳に生気が感じられず、真っ暗な色をしていたー…

微かに震えている幼さの残る由莉の手…


「い、いや…だ…‥



いやー…


お兄ちゃん…っ!!!!!!」



そう叫んでいた由莉に後ろからナイフのようなモノを持った魔の手が伸びていて、魔の手が振り下ろされた刹那ーーー…‥



ハッとして目を見開いた夜琉。


夜琉にとって何よりも恐ろしい光景だったー‥



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