=キング of ビースト= 2






ぐちゃぐちゃになった部屋を見ると夜琉の痛いぐらいの気持ちが分かってしまって


辛いー‥


きっと由莉さんを想う気持ちが大きすぎて自分を制御出来なくなった夜琉ー…


羨ましいと思う反面、辛い思いをする事が沢山あるのだろうと思うー…


俺わ棚に残されていた割れていない一枚の皿を手にとった。



明らかにこの家になかった皿ー…

この家にわ無彩色のシンプルなモノしか置いていない。


だけど俺の手にしてる皿わ明るい綺麗な原色の皿ー…


「…ー夜琉



お前わどんだけ由莉さんを大切にしてんだよー…。」



そう呟いた俺。返事の返ってこないもどかしさに無性に悲しくなったー‥。



棚に戻した唯一残っていた皿ー…


それわきっと由莉さん愛用の皿、なのだろうー…



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