=キング of ビースト= 2



散らばった皿をよけ、破片をスリッパで踏み潰しながら寝室の前まできた俺達。


「もぅ夜琉。由莉ちゃんに風邪移したらダメなのにー‥。」


そう言ってノックをしてからドアを開けた広未わ



「ねぇー‥芯?」


と言って後ろから広未に続いて部屋に入ってきた俺に話しかけてきた。


「ん?」


「この2人にわ適わないやー‥」


穏やかな顔で微笑んでいる広未の目にした光景ー…



それわ



黒のダブルベッドの真ん中に寄り添う2人



だったー‥。



「フッそうだな。」



夜琉の腕の中にいる由莉さんの腕わ夜琉の背中に回っていて


夜琉が由莉さんを包み込むように、由莉さんも夜琉を包み込んでいるようだったー…



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