=キング of ビースト= 2
2人とも穏やかな顔をしていて、2時間前までの2人とわ全くの別人。
「由莉ちゃんもやっと目覚ましたんだ。安心した~」
気の抜けた広未の声わ微かに震えていて
泣いているのだろうー…
俺わ広未の涙を拭わせて貰えないから、見て見ぬ振りをした。
『芯に涙を拭わせてあげないっ。だって自分で拭える手があるもんー…。』
広未が初めて見せた涙を拭わせて貰えなかった事を思い出した。
だから俺わ
「広未にわ涙を拭える手があるんだろ?」
と言って柔らかく笑った。
「当たり前じゃんっ☆」
フッ
「つぇー女。
だけど、あんま無理すんなよ…?
無理だと思ったら言え。
ちゃんと助けてやる。」
「ありがとう。」
俺わ暖かい視線を受けた。