=キング of ビースト= 2
「どこ行く?」
寝起きのかすれた声わ余りにも魅力的で、心臓がすごい勢いで暴れ出す。
夜琉の魅力にやられて言葉がでなかったがもう一度
「由莉?」
と言われハッとした。
その時の夜琉の顔が酷く寂しそうで、不安げな表情をしていてびっくりした。
だって、一瞬怯えた顔になったからー…
夜琉わこんな表情なんてした事なくて…なんとも言えない複雑な心境になった。
とりあえず夜琉を安心させてあげないと、と思い
「喉痛くて…飲み物飲みに行こうかと思ったの。」
と言うと
「…そうか。」
と言って額に手を当て気を落ち着かせようとしていた。
すると、ゆっくりと開いた口から
「次からなんかあったら起こせ…。」
という言葉が出て来た。