=キング of ビースト= 2



由莉の手わ微かに震えていて。


「広未さんと芯さんが見てくれてたんだね…。」


「ああ。」


「後でお礼しに行こうか。」


「そうだな。」


紙を閉じようとした由莉わ、紙の一番下に小さな字で文字が書いてあるのに気づいた。


―――――――
PS 夜琉、自分で皿割ったんだから自分で買いなさいよっ
―――――――



由莉わバッと食器棚を見た。


「…。」


「…。」


「…1枚しか残ってない。」


「…。」


「…しかも私のだし。」


「…。」


夜琉わ由莉の髪を優しく撫でるだけで、何も言わない。


時々髪にキスを落としたり夜琉から伝わってくる体温わ由莉を安心させていて。


「…ごめんね。」


だけども罪悪感を感じさせていた。


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