=キング of ビースト= 2
後で無理やり食わせよう。
「キモイ笑い方すんなや。」
弘樹の発言にイラッとしたが相手にするだけ時間の無駄なのでシカトした。
「夜琉は甘いのダメなの?」
「…。」
無言でチラッと私を見る夜琉。
「おい!!由莉の癖にシカトすんな!!!」
「ギャハハ、弘樹シカトされてるー♪」
「紅雨は喋んな!!!」
私は五月蝿いバカの存在を頭から消し夜琉を見る。
夜琉は私の右手にあるイチゴミルク味のチュッパチャプスに視線をむけ、雑誌を置くとゆっくりとコッチに向かってきて
「…あめぇ。」
眉をよせて不機嫌そうに言った。
チュッパチャプスー…。
私が舐めてたチュッパチャプスー…。
舐められた。