メイドとご主人様の恋
そこには、ザ・王子様みたいな人がいた。
そこだけ、Worldが違うような……
ヤ、ヤバい。 輝いていて、直視できない。。。
ザ・王子(王子っぽいから)が近づいてきた。
「泣いちゃったんだね。」
と言いながら、私の涙をぬぐった。
え?え??
な、何が起きてるの?
急に恥ずかしくなって、俯いた。
「可愛いね、キミ。名前は何て言うの?」
『や、や、山田 ゆ、唯ぃ。って言いますッッ!!!』
「唯ね。よろしく。」
と言って王子はひざまづいて、私の手をとり、
手の甲にKissを落とした。
「ぎゃ、キャーー、ムフッ。」
口を押さえられた。
苦しいと意味をこめて、叩いたらやっと気づいてくれた。
「あぁ、ゴメンね。 ちょっと悪いけど、静かにしてくれる?」
フー、やっと手をとってくれた。。。
死ぬかと思った〜。
「唯は、惟の何なのかな?」
『何って??』
「ふーん、惚けても無駄だよ。惟が家に連れて来たぐらいだから、なんかあるでしょ?」
『王子まで……。』
「プッ、唯って面白いね。僕が王子なんて…。」
王子は、笑ってる。
笑ってる姿がスローモーションのように…
―――…ゆ、ゆい、唯、唯…
「唯、あ、やっと気がついたね。」
『え、あ、どうしたの?』
「もう一回言うね。僕は王子じゃないから。それで唯は、惟のなんなの?」
『うーん、なんか、…あの俺様の専属のメイドらしい……認めたくないけど。』
本当認めたくない!!!!
あの俺様のことを考えるだけで、腹立たしい。
どうにかなんないのかな。
王子を見習えつーのッッ!!!
でも、惟が王子みたいだったら、逆にキモいかも。。。