メイドとご主人様の恋

『何?お母さん。』

「あなた、入学式はいつから始まるか知ってる?」

『知ってるよ。 9時からだよ。』

「その様子だと、時計見てないのね。」

『時計?』



「今、9時よ。」






9時、くじ、クジ、KUJI…………9時!!!!!!



チラッ、時計を見ると9時3分!!



ヤバッッ!! ここから学校までマッハで行っても、最低30分かかるのに…。


どうしよう。髪、巻けないじゃん。(結局、巻くことにした。)

この際、ストレートでいこう!! そうしよう!!



って、そんなこと言ってる場合じゃないよ。 どうしよう−…。

そんな私を見て、お母さんは笑ってるし。



「あ、そうだったわ。 さっき学校から連絡きたのよ。」

がっ学校から!!?

「「おたくの娘さんがきていないのですが…。休みですか?」ですって。だから、今すぐ行かせますって、言っちゃった☆」


「ゴメンね〜♪」と謝るお母さんは、絶対、面白がってる!!


だって最後に♪や☆が、ついているんだもん!!


お母さんはつづけた。
「「入学式そうそう遅刻なんて、勇気のあるお子さんですね」ですって。」


ヤバ、ヤバい。。。


「早く行かなくていいのかし『お母さん、行ってきまぁ〜す!!』


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