甘味処[斬殺]

4:遊ぶ話

祐樹はその足でゲームセンターに向かった。
常連になっている所ではなく、たまには河岸を変えてみようと思い別の所を探す。幾つかあるゲームセンターの中で、まだ行ったことのない場所へ。
程なく、いつもの店より少し小さい店(と言っても三階建てで比較的大きい)を見つけて入ってみた。お気に入りの格闘ゲームを発見して、祐樹は少し気を良くした。

すぐに、対戦中だった台がひとつ空く。後ろで眺めていたギャラリーが入るのを躊躇しているので、祐樹は遠慮なく台について百円玉を一枚取り出した。



…それから、20連勝くらいした頃だろうか。対戦相手達はほとんど観戦モードに入ってしまった。
祐樹は少し物足りない気持ちを覚えつつ、「このまま乱入が来なかったらいつもの所に行こう」と考えていた。

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