甘味処[斬殺]
そんな棗の思考を知ってか知らずか、祐樹は思い出したように口調を明るくして言った。
「そうだ、なっちゃん。今日は夕飯てっちゃんに奢ってもらう予定なんだよ」
「何?あの馬鹿でケチな馬鹿の鉄が、珍しい」
「…ッて言っても、まだお願いしてないんだけどね」
そう言って祐樹は笑った。棗も小さく笑って、菓子をひとつ口に放り込んだ。
「大丈夫だ。祐樹は可愛いから、その男女問わず惑わせる笑顔でねだれば馬鹿の鉄はあっさり承諾する。デザートも付く。よし、あたしも行くぞ」
「ほんとに?じゃあサリーも呼んでみようかな」
棗は祐樹のその発言に危険を感じた。慌てて祐樹を止めにかかる。
「鷹輔はやめとけ。喧嘩になると思うぞ」
「ん?なんで?」
首を傾げて聞いてくる祐樹は、どうやら本気でその理由がわからないらしい。棗はまた溜め息をついて、とにかく鷹輔は呼ぶな、と念を押した。
「そうだ、なっちゃん。今日は夕飯てっちゃんに奢ってもらう予定なんだよ」
「何?あの馬鹿でケチな馬鹿の鉄が、珍しい」
「…ッて言っても、まだお願いしてないんだけどね」
そう言って祐樹は笑った。棗も小さく笑って、菓子をひとつ口に放り込んだ。
「大丈夫だ。祐樹は可愛いから、その男女問わず惑わせる笑顔でねだれば馬鹿の鉄はあっさり承諾する。デザートも付く。よし、あたしも行くぞ」
「ほんとに?じゃあサリーも呼んでみようかな」
棗は祐樹のその発言に危険を感じた。慌てて祐樹を止めにかかる。
「鷹輔はやめとけ。喧嘩になると思うぞ」
「ん?なんで?」
首を傾げて聞いてくる祐樹は、どうやら本気でその理由がわからないらしい。棗はまた溜め息をついて、とにかく鷹輔は呼ぶな、と念を押した。