甘味処[斬殺]
7:悲しい話
最初に向かったサリーの自宅。池袋駅から徒歩10分ほどの場所にある大きなマンションに、サリーは一人で暮らしている。
祐樹は落ち着いた面持ちでインターホンを鳴らした。それなりの距離を走ってきたにも関わらず、息ひとつ切らしていない。
ガチリと鍵を開ける音がして、開いた扉の向こうからサリーが顔を出した。普段と全く変わらない無表情。
「サリー!」
「…なんだ?」
とにかく嬉しそうな祐樹の顔を見て、サリーは不思議そうに言った。祐樹の両目の下には、涙の流れた跡がはっきりと付いている。
「入っていい?」
サリーが何か思案しているところにそう問い掛けて、許可を待たずに祐樹は部屋へと上がり込んだ。サリーは展開についていけず、仕方なく祐樹の背中を追った。
祐樹は落ち着いた面持ちでインターホンを鳴らした。それなりの距離を走ってきたにも関わらず、息ひとつ切らしていない。
ガチリと鍵を開ける音がして、開いた扉の向こうからサリーが顔を出した。普段と全く変わらない無表情。
「サリー!」
「…なんだ?」
とにかく嬉しそうな祐樹の顔を見て、サリーは不思議そうに言った。祐樹の両目の下には、涙の流れた跡がはっきりと付いている。
「入っていい?」
サリーが何か思案しているところにそう問い掛けて、許可を待たずに祐樹は部屋へと上がり込んだ。サリーは展開についていけず、仕方なく祐樹の背中を追った。