甘味処[斬殺]
3:祐樹の話
15時を過ぎた頃、祐樹は愛用の自転車で池袋まで出てみた。
道中の人通りは割合少なかったが駅前に着けば人は多い。その中で自転車は邪魔以外の何でもないものだから、祐樹は自転車を置いておく場所を探した。
結果、駅近くのラーメン屋の脇に駐輪場を見つけ、そこにしばらく置かせてもらうことにした。鍵はチェーンまでしっかり掛けた。
「待っててね。知らない人についてっちゃ駄目だよ」
サドルをぽんぽんと叩きながら、一応声もかけておいた。
まず、駅前の横断歩道を渡った所にある大きな本屋に入った。
そして真っ直ぐ地下に向かう。祐樹は地下以外には用事が無かった。理由は簡単、地下は主に漫画やゲーム雑誌を置く階層になっており、祐樹はそれら以外の本に興味が無いからだ。
祐樹は大体高校生くらいの外見をしている。実年齢を知る者は少なく、祐樹本人か、祐樹の親しい友人くらいなものだ。
そんな祐樹は、本当の高校生達に混じって地下で漫画を物色していても違和感は無い。それが祐樹には幸いだった。
(僕は学校とか行ったことがないから、学生さん達を見て学校生活っていうのを想像するだけでも面白い)
そんな風に考えていた。
道中の人通りは割合少なかったが駅前に着けば人は多い。その中で自転車は邪魔以外の何でもないものだから、祐樹は自転車を置いておく場所を探した。
結果、駅近くのラーメン屋の脇に駐輪場を見つけ、そこにしばらく置かせてもらうことにした。鍵はチェーンまでしっかり掛けた。
「待っててね。知らない人についてっちゃ駄目だよ」
サドルをぽんぽんと叩きながら、一応声もかけておいた。
まず、駅前の横断歩道を渡った所にある大きな本屋に入った。
そして真っ直ぐ地下に向かう。祐樹は地下以外には用事が無かった。理由は簡単、地下は主に漫画やゲーム雑誌を置く階層になっており、祐樹はそれら以外の本に興味が無いからだ。
祐樹は大体高校生くらいの外見をしている。実年齢を知る者は少なく、祐樹本人か、祐樹の親しい友人くらいなものだ。
そんな祐樹は、本当の高校生達に混じって地下で漫画を物色していても違和感は無い。それが祐樹には幸いだった。
(僕は学校とか行ったことがないから、学生さん達を見て学校生活っていうのを想像するだけでも面白い)
そんな風に考えていた。