キミの隣へ
ドンッ!
「―――――――っつぅ…」
下を向いていたせいか階段上で誰かに追突してしまった。
「優歌ちゃん!?大丈夫?」
「たっ、龍哉先輩!何でいるんですか!?」
「何でってヒドイなぁ、朝練帰り。優歌ちゃんこそ3階なんかで何してんの?」
“雄輔から逃げてきました”
なんて言えるわけがない、同じ部活だよ?とんでもないことになるに決まってる。
「ちょっと…、咲ちゃんに用があって」
「あぁ…。………そうだ!優歌ちゃん、今日の放課後図書室でいい?部活もないし」